22.不老不死

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最終更新:2024年10月11日

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22.不老不死

に、不老不死が一般化された。
イモーテルの研究の成果が出て、世の中に普及したのだ。

不老不死になると、死ぬ方法は一つしかなかった。

それは数十個の薬を、順番通りに飲む事だった。
そこでは「いつ死ぬか?」は、個人の自由意思が尊重され任せられた。

そうなると、各個人によって満足度の度合いは違ってくる。

飽きない工夫を凝らした発明品が次々と出てくるとはいえ、それでも二百歳で人生に飽きてくる人もいたし、中には五百歳の人間もいた。

苦しみもコントロールできるようになったので、自殺者もいなくなった。

死ぬ人間が極端に減ったため、子供を作る必要性もなくなっていた。
若返りの技術も進歩したため、歳をとった若者に見える人間が溢れかえっていた。
そうなると、余り余った時間をどう楽しんで生きるのか?となり、その世界で求められていたものは、退屈を無くさせるものだった。

そこで開発されたのは、脳に一時的な苦痛と快楽を交互に与える装置だった。
その刺激を与えられている間、当人は退屈を感じなくて済むようになった。

ところが、新たな問題が生じた。

その問題とは刺激を止めた途端、とてつもない虚しさを感じてしまうことだった。
そこで充実感を与えるため、各人が自ら創作できる製品の開発が求められた。

現実世界では資源と空間に限りがあるため、その問題はバーチャルリアリティーと接続することで解決された。
それにより殆どの人類が次々と与えられる物語を楽しみ、より進化したゲームを楽しんでいた。

そこでは、各人が数百年をかけて人生を謳歌していたのだった。

補足

永遠の命。それは、ないものねだりなのかもしれない。
とはいえ、決して不可能でないところまで研究が進んでいるとすれば、どうなるだろう?

どちらにしても、それなりに楽しむ方法を見つけていくしかないといえるだろう。

永遠の時間、限られた時間、どちらにしても、肯定的に捉えていく必要があるのかもしれない..


次は..23.無意識

1.解釈



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