44.約束

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最終更新:2024年10月11日

この記事「44.約束」の内容を補完する画像です。

44.約束

魔は言った。

「約束を果たしてもらいに来たぞ」

Aは、はじめは何のことか思い出せなかった。

それを察した悪魔は、続けて言った。
「忘れたのか?三十年前に約束をしただろう。
新築一戸建てをやった代わりだ。約束通り三年分の寿命をもらいにきた」

Aは思い出した。

その当時は三年くらいと思っていたが、歳を重ねた今では恐ろしい約束をした事に気がついたのだった。

悪魔は続けた。
「どうした?何を迷っている。この契約は妥当なものだ。

お前ら人間のローンと同じ時間で計算しているのだからな。

親切な悪魔だと言ってもらいたいくらいだ」

Aはそれでも納得出来なかったので、思いきって言ってみた。

「そんな三十年前の約束なんか知ったことか!ローンと同じというなら、踏み倒すまでだ!」

悪魔はそれを聞いて冷静に言った。

「いいだろう。お前のような人間もいるからな。その代わり、もうこの家には住めない。そしてお前の願いを聞く悪魔はいなくなるだろう。極悪の悪魔以外はな。ククク」

悪魔はそう言って、立ち去って行った。

Aはこんなことなら、はじめからローンを組んで購入しておくべきだったと後悔した。

補足

未来に続く約束は、どこまで守られるべきなのだろうか?

人は「寿命を引き換えにする」と聞くと、途端に怖気付いてしまう。

それなら、ローンを組むことも同じことではないのか?

そうなれば、見返りを求める「契約」とは悪魔との約束や取り決めと言ってみてもいいのかもしれない。

だとすれば、神との契約はどうなるのか?

「信じる者は救われる」「疑いを起こしたものは、みんな捨てることになる」といったものも、契約とよべるのではないだろうか。
1度契約を交わした者が踏み倒せる勇気があるかは別だが..


次は..45.利益

1.解釈



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