14.パラドックス

このブログを読み進めることで、当サイトのプライバシーポリシーに同意したことになります。詳しくはこちらをご覧ください。
手作りのぬくもりを大切に、あなたの常識を揺さぶる丁寧に仕上げた記事をお楽しみください。

最終更新:2024年10月11日

この記事「14.パラドックス」の内容を補完する画像です。

14.パラドックス

Aは、恐怖に怯えていた。

「恐ろしい」

何に怯えていたのか?
それはAが、ある事実に気がついてしまったからだ。

その事実とは「何も変化していない」という事実だった。
仏陀は「変化しないものはない」と説いた。Aもそれに納得していたはずだった。

それがある日突然、事実に気がついてしまったのだ。

「変化しているようで、その実、全く変化していない」

時間も同じだった。
時間は進んでいるように見えて、全く進んでいなかったのだ。

Aは、自分が主観的に解釈しているだけの勘違いだと信じたかった。
そこで検証を試みた。
すると検証すればするほど、何も変化していないことになってしまう。

例えば、一時間後に想像している自分を想像してみた。
Aはこの想像だけは現実が変化していないことを確認するため、曖昧でよいとは思えなかった。

一時間後を想像するためには、一時間後に到達した自分を想像しなければならない。リアリティーを持って到達したことを想像するには、三十分後に到達した自分を想像しなければならない。

当たり前だが、一分後に到達した自分をする必要がある。そのためには、一秒後に到達する自分を想像する必要があり、0.1秒後に到達する自分を想像必要がある。その前に0.01秒と辿っていくと無限に続くことになり、絶対に到達できないのだ。正確に計測しようとすればするほど難問に思える。

仮にこの問題を解決がしようとすると、無限ループに陥ってしまう。
つまりこの事実は、変わったように見えているだけで、変えようとしても実際には何も変わらない事を受け入れなければならない。

これはAにとっては、無限に続く恐怖を受け入れることを意味していた。

Aは思った。
「このままでは、発狂してしまう」

そこでAは考えた。
受け入れるには一つしかない。それは、全てを幻だとして受け入れることだ。

幻であれば、変わろうが変わるまいが、そこまで重要でなくなるからだ。するとAの心から恐怖が消え去り、ようやく落ち着いた。

そこで、Aは更に考えを進めてみた。
「幻であれば、何をしても構わないのではないか?」

Aは、徐々に暴走していった。

当然Aは逮捕され、一生を刑務所で暮らされなければならなくなったのだった。

「たとえそれが幻だとしても、ルールを守るべきだった」
Aは監房の中で冷たく感じる壁を眺めながら、そう思ったのだった。

補足

全てを計算ではじき出せるようになる日はくるのだろうか?

はじき出そうとすれば、するほどに複雑化してくるといったジレンマが、どこかで生じてしまうといえるだろう。

論理を使えるようにするのは、そう簡単ではないのかもしれない。どこかで妥協が必要となってくる。
であるなら、真に確かなものはあるといえるのだろうか..


次は..15.事実

1.解釈



        https://0120.ws/wp-content/uploads/2024/11/BlogX-amazing-video-content9.mp4
この動画は、視覚的に楽しめるコンテンツを基本的なポイントとして紹介します。

他の興味深い記事もご覧ください。
お悩みがある方は、無料相談サービスもぜひご利用ください!
さらに、当サイトが提供する全サービスについては、こちらからご確認いただけます。
サービス一覧ページを見る

今すぐ始めたい方へ:
あなたも「脳内ATMプログラム」に参加して、収益化の第一歩を踏み出しましょう!
脳内ATMプログラム詳細を見る


お時間の許す限り、さまざまなテーマをお楽しみいただけます。
カテゴリーメニュー一覧はこちら

編集者のおすすめ記事:

※当ブログで取り扱う短編小説の物語はフィクションです。実在の人物、団体、事件などとは一切関係ありません。

トップページはこちら


このボタンは、行動する準備ができていないなら、押してはいけません。
なぜなら、あなたの時間が無駄になるおそれがあるからです。

最後の手紙

読者の皆様へ

この記事をご覧いただき、ありがとうございます!この記事に関する間違いなどのご意見、ご不明点などのご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせフォームは、こちらにございます。

「やり取りだけで稼ぐ!」

簡単な仕組みを無料でスタート、

今すぐ参加を!

モバイルバージョンを終了