11.殺す事
11.殺す事 A男は、ホラー映画を見ていた。 特に好きな分野だというわけでもなかった。それでも、たまには刺激があるものを観たいと思ったのだ。 最近ではゾンビ関連が流行っていたので、それを観ることにした。 A男は「最近は、 […]
11.殺す事 A男は、ホラー映画を見ていた。 特に好きな分野だというわけでもなかった。それでも、たまには刺激があるものを観たいと思ったのだ。 最近ではゾンビ関連が流行っていたので、それを観ることにした。 A男は「最近は、 […]
10.心 Aは、全世界をまたにかけるアドバイザーだった。 クライアントの中には、各国の代表もいたほどだ。もちろん、その中にも大統領もいた。 それだけではなかった。 Aは誰にでも分け隔てなく的確なアドバイスをするため、世界
9.良心 A博士は、遂に画期的な発明をした。 ところが、A博士は浮かない顔をしていた。 「これを世に出せば、私は終わりだ」 A博士は苦悩していた。 「しかし、これを出さなければ、人類が終わってしまう」 近年、科学の進歩は
8.頭脳 A子は、試験を受けていた。 ところが多くを犠牲にして必死に勉強したにも関わらず、質問自体が理解できなかった。 当然、A子は試験に落ちた。 A子は納得がいかなかった。 なぜならA子には、試験の問題の意味は理解出来
7.悪 Aは裁判長だった。 一見すると順風満帆に見える人生といえた。 そんなAにも、幼い頃から抱える悩みがあった。 それは人を殺さずにいられないといった深刻な悩みだった。そう。自分がシリアルキラーだということは十分に理解
6.祈り A子は、藁をもすがる想いで神に願った。 「どうか、宝くじが当たりますように」 A子が必死で祈った理由は、それで借金の苦しみから救われるからだった。 すると程なくして、A子の願いが届いたのか、どこからともなく声が
5.洗脳 A男は苦しんでいた。 A男は薬物中毒者で、本気で手を切りたいと思っていた。 病院にも通院し、様々な方法を試してみた。しかしそれらは全て、一時しのぎに過ぎなかった。 A男は本気だったので、ある人物に頼むことにした
4.親切 A子は人へ親切にすることに、純粋に喜びを感じていた。 困った人がいると、手を差し伸べてやった。 A子は感覚的に「相手のために」と思い行動することは正しいと信じていた。それにも関わらず、なぜか友人は減っていった。
3.感覚 A星人が、地球へやってきた。 地球では、はじめての異星人との交流に全世界からの注目が集まっていた。 ところが、そのA星人は、何とも理解し難かった。 何が理解し難いのか? 地球人と同じように、目も鼻も口もついてい
2.夢 Aは疲れ切っていた。 疲れ果てて、ぐっすり眠ることで、回復することもなかった。 事実は逆だった。 眠れないのか?と言えば、眠る事は出来ていた。 眠れるからこそ、疲れがとれないのだ。 なぜなら、Aが眠りに付くと、そ