手作りのぬくもりを大切に、あなたの常識を揺さぶる丁寧に仕上げた記事をお楽しみください。
最終更新:2024年10月11日
6.祈り
A子は、藁をもすがる想いで神に願った。
「どうか、宝くじが当たりますように」
A子が必死で祈った理由は、それで借金の苦しみから救われるからだった。
すると程なくして、A子の願いが届いたのか、どこからともなく声が聞こえてきた。
それは何と神の声だった。
神はA子の頭の中で囁いた。
「お前のような欲深い人間に、神である私が願いを叶えてやるわけがないだろう。そんな願いをいちいち叶えていれば、願いを叶えるオンパレードとなってしまい、世界は秩序をなくし崩壊してしまうだろう」
それを聞いたA子は、肩を落としながらも納得した。
「確かにそうだわ。これからは、全世界の平和だけを祈っていくことにします」
それでも、A子の生活はなに一つ変わらなかった。
A子は言った。
「私は我欲を捨て、自分以外の大勢の人達のためを願ってきました。それなのになぜ、なに一つ変わらないのでしょう?」
神はA子の気持ちを見透かしたように言った。
「そんな、見返りを求めるようなやましい気持ちが伝わるわけがないだろう。しかもお前は、具体的には何も願っていないではないか。それを私のせいにされても困る」
それを聞いたA子は言った。
「でも、神様が欲深い願いはやめろと言ったのではありませんか。私はどうしたらいいのです?」
神は答えた。
「決まっているだろう。努力することだよ」
A子はその答えに、思わず反発した。
「私は精一杯努力してきました。それなのになに一つ変わらないから、こうやって願いを捧げているのです」
--小休止:お知らせとお願い--
この記事が少しでもお役に立てば幸いです。
当サイトは、専門知識を持つ著者達が、独自の視点で価値ある情報と体験を提供しています。再訪問とブックマークをぜひお願いします。
このサイトが気に入ったら、応援ボタンを押してください!😊
あなたの応援がサイト運営の励みになります。
神は言った。
「結果はどうあれ、努力すること自体が大切なのだよ。お前は何も変わっていないと言うが、こうやって私の声が聞こえるようになったではないか」
A子は言った。
「神様の声が聞こえただけでは、意味がありません。困っているからこそ、頼りにしているのです。どうにかしてください」
神は呆れたような声で言った。
「なるほど。何かあった時の神頼みというわけか。
それなら確実な方法が一つある。それは『保険』に加入することだよ」
A子も呆れた口調で言った。
「私を馬鹿にしないでください。それくらい知っています。
保険なんて、胴元が儲かるだけじゃないですか」
補足
どうにもならなくなった時、人智を超えた存在にすがりたくなるのも人の心の常なのかもしれない。
それならば保険と変わらないのではないだろうか。
いや、それでは切りがなくなるため保証はないといえるだろう。
つまり、切迫詰まった時は既に手遅れということから目をそらしているだけなのかもしれない。
だとすれば、人智を超えた存在価値はどこにあるのだろうか?
どちらにしても、切迫詰まらないうちに手を打っておくことが懸命だといえるのかもしれない。もっとも、それができれば苦労はしないともいえるだろうが…
次は..7.悪
感想
この短編小説を読んで、A子の神との対話が、自分自身の内なる葛藤を思い起こさせました。努力が報われず、結果を求める焦りが伝わってきます。最終的に、自分の行動しか頼るものはないという現実に気づかされるA子の姿に、深く共感しました。
他の興味深い記事もご覧ください。
お悩みがある方は、無料相談サービスもぜひご利用ください!
さらに、当サイトが提供する全サービスについては、こちらからご確認いただけます。
サービス一覧ページを見る
今すぐ始めたい方へ:
あなたも「脳内ATMプログラム」に参加して、収益化の第一歩を踏み出しましょう!
脳内ATMプログラム詳細を見る
お時間の許す限り、さまざまなテーマをお楽しみいただけます。
カテゴリーメニュー一覧はこちら
編集者のおすすめ記事:
※当ブログで取り扱う短編小説の物語はフィクションです。実在の人物、団体、事件などとは一切関係ありません。
このボタンは、行動する準備ができていないなら、押してはいけません。
なぜなら、あなたの時間が無駄になるおそれがあるからです。