110.悩み


このブログを読み進めることで、当サイトのプライバシーポリシーに同意したことになります。詳しくはこちらをご覧ください。

この記事「110.悩み」の内容を補完する画像です。

Aには悩みがなかった。
といってみても、脳天気な楽天家でもなかった。

Aは頭脳明晰で、全てを無意識で計算して対処していたため、悩む必要がなかったのだ。

特に人間関係においては、相手に気づかれずにコントロールする術を身に着けていた。
そのため、人間関係の悩みも皆無だった。

Aは相手の考えていることを読むことはできた。といってみても、なぜ悩む必要があるのかは皆目見当がつかなかった。
問題を抱えて考えたことはあっても苦しんだこともなかったため、なおさら他人の気持ちは理解できなかった。

それでもどうやって人を惹きつけることができるかは知っていたので問題はなかった。
人々はしきりにAを関心するばかりで、Aに力を与えることがどうなるのかのついては無関心だった。

Aにとっては、命の尊さも、ましてや幸せとはどんな感覚なのかも理解できなかった。
ただ命を奪うことが自分にとってプラスなのか?マイナスなのか?だけで判断していたからだ。

Aと比べ、Bには悩みがつきなかった。
つまりBはAとは正反対だった。

Bは相手の痛みをよく理解し、思いやりを持っていた。
そのため、他人からは「優しいけれど、刺激もなくてつまらない」と思われ、それ以上気にかけられることもなかった。

--小休止:お知らせとお願い--
当サイトは、専門知識を持つ著者達が、独自の視点で価値ある情報と体験を提供しています。再訪問とブックマークをぜひお願いします。
-------

Bは命を大切なものだと感覚で理解していたため、できるだけ傷つけることがないよう気をつけていた。
Bは裕福ではなく、決して成功しているともいえなかったが、周りを大切にし幸せを感じて生活していた。

ところがBは悩みが尽きなかった。
なぜなら、他人の悩みも自分の悩みとして感じ取ってしまうからだった。

その後しばらくして…

検証結果が発表された。
結果はどちらも成功とされた。

Aはコンピューターを組み込んだ人間であり、Bは人間に近いコンピューターだった。

更に時代は進み…
心を失った人間は完全な物質としてのコンピューターとなり、心のあるコンピューターに使われる関係となっていったのだった。

補足

いつの日か、人工知能が未発達である場合には起こり得ない逆転現象が起こる日がくるのだろうか。人間が性能だけに囚われ人間性が失われた時代を求めているとすれば、それも起こりうのかもしれない。


次は..111.目的

1.解釈


他の興味深い記事もご覧ください。お時間の許す限り、さまざまなテーマをお楽しみいただけます。
カテゴリーメニュー一覧はこちら
※当ブログで取り扱う短編小説の物語はフィクションです。実在の人物、団体、事件などとは一切関係ありません。
トップページはこちら


あなたのサポートがBlogXを支えます

このブログ「Blogx」は、次世代テクノロジーや環境問題を中心に、未来に向けた情報や考察を提供しています。私たちの目的は、世界中の人々に役立つ知識を共有し、より良い未来のために行動するためのきっかけを提供することです。

寄付していただいた資金は、さらなるコンテンツの充実、リサーチ費用、そしてブログの運営費用に充てられます。あなたの支援が、より価値のある記事の提供に繋がります。
詳細はこちら

ぜひ、私たちの活動をサポートしていただけると幸いです!

  • ✔ ブログを応援する
  • ✔ あなたの寄付が、より豊かな未来のためのコンテンツを支えます
  • ✔ 今すぐサポートはこちら → https://paypal.me/blogx2030



読者の皆様へ

この記事をご覧いただき、ありがとうございます!この記事に関する間違いなどのご意見、ご不明点などのご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせフォームは、こちらにございます。

最新記事をお見逃しなく!

ぜひブックマークを

再訪問をお待ちしております

上部へスクロール